「異なる文化や価値観は、多様性のために受け入れるべきだと言われた」
対応はこれだけでOK
理由や根拠が示されていない段階なら
あなた
もう少し確認する
その一言だけなら、答えを出す必要はありません。「受け入れる」が何を意味するのかが曖昧なままだからです。
まず確認
違いを認めることと、あらゆる慣習や考えを受け入れることは同じではありません。「受け入れる」の範囲が示されていなければ、まずそこを確認できます。
相手の考えを理解することと、その意見や要求に同意することは別です。理由を確認して納得できなければ、受け入れないという判断もできます。意見が一致しないこと自体で、直ちに差別になるわけではありません。
返すなら
なぜこれでいい?
多様性は、すべての価値観を無条件に認めることとは同じではありません。共存するためには、他者の権利や社会の共通ルールとの両立も考える必要があります。
大切なのは、相手の属性ではなく、主張の内容と実際の扱いを分けて考えることです。話を聞いたうえで同意しない、という結論でも構いません。
それでも話すなら
こう返されたら
「自分と違うからって否定するのはおかしい」
あなた
「文化に優劣をつけるべきじゃない」
あなた
「受け入れないのは不寛容です」
あなた
詳しく考える
ロジック
文化の違いを尊重することと、あらゆる慣行を無条件に受け入れることは同じではありません。
- 文化的多様性や宗教・文化を実践する自由は、個人の尊厳や自由に関わる重要な価値です。
- 一方で、文化的・宗教的な実践も、他者の基本的人権を侵害する場合まで無制限に認められるわけではありません。
- したがって「異文化だから受け入れる/拒否する」ではなく、具体的な慣行が他者の権利や共通ルールと両立するかを個別に見る必要があります。
具体例
食文化や服装の違いは広く尊重できます。一方、文化や伝統を理由に暴力や強制を正当化する場合は、「文化だから」という理由だけで免責されません。
確認するポイント
- UNESCOの文化的多様性に関する宣言は文化的多様性を重視すると同時に、人権を侵害するために文化的多様性を持ち出すことはできないと明記しています。
- このため、多文化共生と普遍的人権は「どちらか一方」ではなく、両立させるという整理ができます。