「多様性は社会を豊かにするので、もっと多様性を増やすべきだと言われた」
対応はこれだけでOK
理由や根拠が示されていない段階なら
あなた
もう少し確認する
そのまま同意する必要はありません。「多様性」という言葉だけでは、何を増やすのか、どんな効果があるのかがまだ示されていません。
まず確認
「多様性には良い面がある」という話と、「多様性を増やせば必ず良くなる」という話は別です。良いという言葉だけで程度や条件まで決まるわけではありません。
相手の考えを理解することと、その意見や要求に同意することは別です。理由を確認して納得できなければ、受け入れないという判断もできます。意見が一致しないこと自体で、直ちに差別になるわけではありません。
返すなら
なぜこれでいい?
多様性には利益がある場合がありますが、程度や条件によって結果は変わります。「多様性だから良い」で結論にせず、具体的な利益とコストを見るための返しです。
大切なのは、相手の属性ではなく、主張の内容と実際の扱いを分けて考えることです。話を聞いたうえで同意しない、という結論でも構いません。
それでも話すなら
こう返されたら
「いろんな文化がある方が社会は発展します」
あなた
「多様性に反対するのは排外主義です」
あなた
「日本はもっと多様になるべきです」
あなた
詳しく考える
ロジック
多様性には利益があり得ますが、「多様性が増えるほど常に良い」という単純な関係ではありません。
- 異なる背景や経験を持つ人が集まることで、情報・視点・意思決定の幅が広がる可能性があります。
- 一方で、言語や価値観の違いによるコミュニケーションコストや集団間の摩擦が生じる可能性もあります。
- したがって、多様性の効果は「あるかないか」ではなく、分野・規模・制度・統合の状態などの条件と一緒に見る必要があります。
具体例
企業では文化的に多様な管理職が生産性と正に関連する研究がある一方、OECDは非常に高い比率ではコミュニケーションコストが情報面の利益を上回り得るという結果も報告しています。
確認するポイント
- OECDのレビューは、多様性についてプラスとマイナスの経路の双方を整理しています。
- 近年のOECD分析でも、文化的多様性と生産性の関係は単純な直線ではなく、条件によって変わることが示されています。