相手

当事者や、より不利益を受けている立場の人の意見を優先して結論を決めるべきだと言われた

対応はこれだけでOK

理由や根拠が示されていない段階なら

あなた

「それ、理由になってないですよ」

もう少し確認する

当事者の経験を尊重することには意味がありますが、その一言だけで相手の結論まで受け入れる必要はありません。経験と結論を分けて考えれば十分です。

まず確認

当事者だからこそ分かる経験や情報はあります。ただし、経験を聞くことと、その人が示した政策・制度・判断まで自動的に正しいとすることは別です。

相手の考えを理解することと、その意見や要求に同意することは別です。理由を確認して納得できなければ、受け入れないという判断もできます。意見が一致しないこと自体で、直ちに差別になるわけではありません。

返すなら

あなた

経験を尊重することと、結論を優先することは別では?

当事者性は重要な情報源になり得ますが、それだけで結論の正しさまでは決まりません。

なぜこれでいい?

当事者の経験を軽視せずに、経験からどの結論を導くかという別の判断を切り分けるためです。

大切なのは、相手の属性ではなく、主張の内容と実際の扱いを分けて考えることです。話を聞いたうえで同意しない、という結論でも構いません。

それでも話すなら
あなた

当事者の経験を重く見ることと、その人の結論を優先することは別では?

経験から得られる情報の重要性と、主張の結論が正しいかどうかは別に検討できます。

当事者にしか分からないと言われたら

あなた

当事者にしか分からない経験はあると思います。でも、結論の根拠まで当事者だけが判断するのでしょうか?

経験へのアクセスと、そこから導く結論の妥当性を分けられます。

より弱い立場の声を優先すべきと言われたら

あなた

声を聞くことは大切です。意見がぶつかったときは、何を基準に結論を決めますか?

誰の声を聞くかから、最終判断の基準へ話を進められます。

こう返されたら
部外者より当事者の方が分かっています
あなた

経験についてはそうだと思います。では、その経験からどの結論が妥当かはどう判断しますか?

経験への理解と結論の妥当性を切り分けられます。

まず弱い立場の声を聞くべきです
あなた

聞くことには賛成です。聞いたあと、意見が違った場合は何を基準に決めますか?

声を聞くことへの賛否ではなく、結論を決める基準を確認できます。

あなたにはその経験がないから分かりません
あなた

経験していない部分があるのはその通りです。だから経験を聞いた上で、結論の根拠も確認したいです。

経験不足を認めつつ、主張の検討まで放棄する必要がないことを示せます。

詳しく考える

ロジック

当事者の経験は重要な証拠や視点になり得ますが、誰の結論を採用するかは根拠も含めて検討する必要があります。

  1. 当事者の証言は、外部から見えにくい不利益や制度上の問題を知る重要な情報源です。
  2. 複数の属性が重なることで異なる形の差別を経験するという交差性の考え方も、国際人権分野で用いられています。
  3. ただし、経験を理解することと、その経験から提案される具体的な結論を採用することは同じ判断ではありません。

具体例

同じ集団の当事者同士でも望む制度が異なることがあります。その場合、当事者かどうかだけではどちらの案を採用するか決められません。

確認するポイント

  • OHCHRは交差性を、複数のアイデンティティや不平等が交差して固有の差別経験を生むことを理解する枠組みとして扱っています。
  • この枠組みは経験を把握するためのものであり、特定の個人の政策的結論を自動的に正しいとするルールではありません。
根拠・出典
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