「自分では差別する意図がなくても、無意識の偏見やバイアスがあるから差別だと言われた」
対応はこれだけでOK
理由や根拠が示されていない段階なら
あなた
もう少し確認する
「無意識だから」という説明だけなら、すぐに自分を差別的だと認める必要はありません。何が不当で、どんな根拠があるのかを確認すれば十分です。
まず確認
無意識の偏見やステレオタイプが判断に影響することはあり得ます。ただ、それだけで個別の言動が差別だと確定するわけではありません。まず、問題とされている言動と判断の根拠を具体化してもらえば十分です。
相手の考えを理解することと、その意見や要求に同意することは別です。理由を確認して納得できなければ、受け入れないという判断もできます。意見が一致しないこと自体で、直ちに差別になるわけではありません。
返すなら
なぜこれでいい?
無意識の偏見という概念そのものを否定せず、個別の言動を差別と評価する根拠を確認するためです。
大切なのは、相手の属性ではなく、主張の内容と実際の扱いを分けて考えることです。話を聞いたうえで同意しない、という結論でも構いません。
それでも話すなら
こう返されたら
「無意識なんだから自分では気づけないんですよ」
あなた
「悪気がなくても差別は差別です」
あなた
「無意識のバイアスについて勉強してください」
あなた
詳しく考える
ロジック
無意識の偏見は起こり得ますが、その一般論と、目の前の言動が差別であるという個別判断は分けて考える必要があります。
- 人の判断には、本人が自覚していないステレオタイプやバイアスが影響する場合があります。
- 一方、特定の言動を差別と判断するには、実際の扱い、文脈、比較対象、影響などの具体的な事情を見る必要があります。
- そのため『無意識の偏見は存在する』という一般論だけから、『あなたのこの言動は差別だ』という個別の結論は自動的には出ません。
具体例
ある採用判断に無意識の偏見が入り得るとしても、個別の判断を検討するには、選考基準、比較対象、発言、統計など具体的な情報が必要です。
確認するポイント
- 米国EEOCは、人種差別の判断でステレオタイプや認知バイアスが関係し得ることを認めています。
- 同時にEEOCは、差別の判断では周囲の事実や事情を総合的に調べ、単一の証拠だけで決めないという整理を示しています。