「男女間の格差をなくすためなら、採用や入試などで女性を優先する枠を設けてもよいと言われた」
対応はこれだけでOK
理由や根拠が示されていない段階なら
あなた
もう少し確認する
その一言だけなら、同意する必要はありません。「平等」が何を意味するのかが曖昧なままだからです。
まず確認
「平等」という言葉だけでは、同じ扱いを意味するのか、結果を近づけることを意味するのか分かりません。まず何を平等と呼んでいるのか確認できます。
相手の考えを理解することと、その意見や要求に同意することは別です。理由を確認して納得できなければ、受け入れないという判断もできます。意見が一致しないこと自体で、直ちに差別になるわけではありません。
返すなら
なぜこれでいい?
女性枠などの是正措置には格差を縮める目的があります。一方で、個人を性別で異なる基準に置くことの公平性や、必要性、効果、期間については別に検討できます。
大切なのは、相手の属性ではなく、主張の内容と実際の扱いを分けて考えることです。話を聞いたうえで同意しない、という結論でも構いません。
それでも話すなら
こう返されたら
「今まで女性が不利だったんだから公平にするだけです」
あなた
「女性が少なすぎるから必要なんです」
あなた
「男性はこれまで優遇されてきました」
あなた
詳しく考える
ロジック
女性枠やクオータは「平等に反するから無条件に不当」でも、「格差があるから無条件に正当」でもありません。
- CEDAWは、実質的な男女平等を早めるための一時的特別措置を認めており、クオータや優先採用もその手段になり得ます。
- 一方で、こうした措置は具体的な不利益や過少代表を是正するための手段として位置づけられ、目的や期間との関係が重要です。
- したがって、女性が少ないという事実だけで特定の女性枠が最適とは限らず、原因・対象・効果・終了条件を確認する必要があります。
具体例
女性管理職が少ない組織で、採用段階では男女差がなく昇進段階で大きな差が生じているなら、入口の女性枠より昇進過程の障壁を改善する方が適切かもしれません。
確認するポイント
- CEDAW一般勧告25は、実質的平等を加速するための一時的特別措置を認めています。
- UN Womenも、こうした措置にはクオータ、優先採用、数値目標などが含まれ、必要な結果が達成・維持されたら終了するという考え方を説明しています。